俺が初心者向けに株ブログを書くとこうなる
俺くらいハードボイルドな株ブロガーはいない。俺は昨日読んだハードボイルド小説にすっかり毒されていた。13日の朝。日経平均株価が21年ぶりに2万1千円を突破した。自民党が勝つ。そう確信した俺はしばらく塩漬けにしてあった証券コード1689・天然ガスの株価をチェックした。なぜならその株に俺の全財産20万円を突っ込んでいるからだ。今売ると16万円になってしまうので、売るに売れない状況だ。クソ株とはまさにこの株のことを言うのだ。
※グラフは以下すべて年足。
株との出会い
株との最初の出会いは、たいていはスーパーの野菜売り場だ。1株100円かそこらのコインを払ってそいつを手に入れる。というのは冗談で、俺と株との最初の出会いは、当時付き合っていた女の一言から始まった。
ベットの横で寝ている女が言った。「わたしお金が好きなの、あなた株やってみたら?」こんな場面で慌てるのは禁物だ。俺は「ああ」とだけ言って、灰皿にタバコを押し付けた。ナイトテーブルに置いてあるスコッチウイスキーのボトルにスコッチだけ口をつけた。その女の一言が俺と株との出会いのきっかけだった。悪夢の始まりだ。
ダウ平均も過去最高値更新
アメリカの株価指数のダウ平均株価が過去最高の22,841ドルに到達した。仕事でも恋愛でもそうだが、人生には往々にして、こうしたピークポイントがいくつかあるものだ。俺も昔そうだったように六本木あたりのダウンタウンでは、アーティスト気取りのシティーボーイたちが、夜な夜な怪しげなパーティーを繰り広げている。ダウ平均が最高値を更新したミッドナイトだろうと関係なしで。
俺の株はどうなった?
日経平均やダウ平均が最高潮に達しようと、俺の買っている天然ガスだけは無言を貫いている。現在も変わらずに4円~5円を行ったり来たり。クッソー。俺は残りのウィスキーのボトルを飲み干すと悪態をついた。この株さえ上がってくれれば、すべてが丸く収まるのに。俺は空のウィスキーボトルをベットに投げ捨てた。
投資センス
人間には2種類のヤツがいる。投資センスのあるヤツとないヤツだ。俺は間違いなく後者だ。結局のところ、浜田(筆者)という男はそういう存在なのだ。ベットの横で寝ている女が言った。「お酒が足りないわ、買ってきてくれない?」…。チクショー。俺は今日、2度目の悪態をついた。無職の今となっては、女などいないし、お金もない。そんな妄想族の30代独身。しかしこんなことは東京のナイトシティーではよくある光景のひとつ、なのだ。
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