日経平均株価が3万円になったらどうなるか

f:id:hamaren:20171122095631j:plain

出典:日経平均株価 AI予想

日経平均株価が来年の2018年に3万円にまで上昇するという専門家も現れた。過去を振り返れば、大体そういうことを言い出す人が出てきた段階で、上げ相場は終了するものだ。しかしもしも本当に日経平均が3万円になったとしたらどうなるのか?考えておいて損はない。

スポンサーリンク

不動産経営は無謀

日経平均が3万円を初めてつけた1988年末~1989年始にかけて、バブルと呼ばれた時代に株をやっていた人が書いた本を読んだことがある。バブル当時、株や不動産を持っていない庶民はそこまでの恩恵は受けていない。だが、皮肉なことに株や不動産を持って大儲けした人たちはその後、大損している。なぜ大損したのかは、早い話、借金をしていたからだ。借金をしていない人は損はしても生き残っている。

 

不動産を扱う場合は資金が必要なので銀行から金を借りるしかないが、株は借金をしなくてもできる。しかも空き家問題や人口減少社会の中、アパート経営は無謀だ。やるなら借金をしなくても資金10万円もあればできる株がいい。では実際に日経平均が3万円になったら株はどうなったのか?答え合わせをしてみよう。

日経平均株価が3万円になったらどうなるか

日経平均が3万円になると100円以下で買える株が無くなる。これは1989年のバブル時代に起こった現象だ。細かくいうと安く買える株がなくなることで、安いとは発行株式数と株価を見て安いかどうか判断する。つまり1株1000円でも発行株式数が少なければ割安となる。まあこの辺の話はややこしくなるので省こう。簡単に言うと100円以下の株が無くなるってこと。そこで今現在100円以下と、もっと絞って額面50円以下の株をスクリーニングしてみた。

50円以下の株

f:id:hamaren:20171122102232j:plain

出典:銘柄スクリーニング

100円以下の株

f:id:hamaren:20171122102354j:plain

出典:銘柄スクリーニング

※赤線で囲った部分が現在の株価。

バブルというもの

100円以下の株は全部で36件あった。日経平均が3万円になれば、これ全部が100円以上まで上がる。例えば今一番安いアジア開発の株価は14円。これが100円まで上がった場合を計算してみる。14円で1万株買ったとしよう。14円で1万株なので買ったときの値段は14万円だ。手数料を入れても14万円と数百円。

 

14円が100円になると、およそ7倍になる。14万円で買った株が7倍になったら、98万円。14万円が100万円近くなるのだ。もう少し資金があれば、50円以下の銘柄を全部買っておけば、日経平均が3万円になった時点で、ざっくり計算してトータル52倍になる。50円以下の株を1万株ずつ買うのにかかるお金は、512万円。実際に買い付けるにはプラス1万円ずつかかるとして総額528万円。

  

528万円×52倍=2億7456万円

 

バブル時代、株は買えば上がるものだった。528万円の貯金を叩いて何も考えずに50円以下の株をしこたま買い込むだけで、1年経ったら2億円以上になってしまう。これがバブルというものなのだ。

まとめ

これは何も架空の話ではない。1989年に実際に日本で起きたことなのだ。こんなもんを一度でも味わってしまったら普通の生活はできない。それと同じようなことが再び起きようとしている。株を持っていない人にはその恩恵は微々たるものでも、少しくらいは時給や給料やボーナスがアップするのは確実だ。私もぜひそのビックウェーブに乗りたいところだが、貧乏人には為す術もない。困ったもんだ。528万円借りられたら勝負したいけど、無職の私ではどうにもならない。それに借金して株をやると絶対に負けると相場は決まっているので、自分のできる範囲で細々とやるしかない。528円が52倍で2万7千円。焼肉が食べれる。それだけでも十分幸せだ。