客室清掃の地獄バイトをした
普通のホテルの客室清掃ならまだいい。あれは時給800円の域を超えていた。単なる大掃除。おかげで全身筋肉痛になってしまった。
客室清掃の地獄バイトをした
枕やベットのシーツ替え、バス、トイレ、洗面台、水回りの清掃。備品チェック。本来の客室清掃なら、一般的にそれらの業務にあたる。しかし、私の場合は不運にも、大掃除をやらされることになった。どうやら話を聞くと、ある大企業様が全フロアを貸し切りにするらしいのだ。私の担当する階層には、役員やお偉いさんが泊まるため、通常の部屋よりも、きれいに清掃しなければならないのだった。
私は大学生の男と二人一組のペアを組んだ。そして1日10部屋以上を大掃除した。ベットを退かして清掃。ナイトテーブルを退かして清掃。かなり重たい棚を退かして清掃。何がつらいって埃がつらいのだ。高層階なので、窓が数センチしか開けられず、換気ができない。ほこりが払っても払っても、降り積もる雪のように、なのだ。 これにはさすがの浜省も苦笑いか。
とにかく部屋中ほこりだらけなので、大学生の男と会話すらままならない。話したことと言えば、「大学生ですか?」「そうです」くらいだった。ただそれだけでは、20歳近く年下の人間にバカにされそうだったので、「沖縄生まれですか?」くらいは質問してみた。大学生の男はこちらを見ずに「そうです」とだけ返事をした。
結局、14時に終了したのは初日だけで、2日続けて17時過ぎになった。腕と足がパンパンになって、全身筋肉痛になりそうだった。そして今、まさに全身筋肉痛なのだ。
私は何とか仕事を終え、以前、応募した動画編集スタッフの会社に受かったことをリーダーに告げた。そして月曜日から、しばらく出勤できない旨も伝えた。大学生の男はその話を私の隣で聞いていた。きっと、ああ、このおっさんもう辞めるんだ、と思ったに違いない。私は帰り際、大学生の男と一緒にゴミ捨て場に行った。大学生の男はゴミを捨てると、横にあるベンチに足を組んで座り、タバコに火をつけた。男は私が手を洗っている間中、ずっとタバコを吸いながらスマホを弄っていた。「おつかれさまです」それが彼と最後に交わしたあいさつだった。
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コメント一覧
次、辞めたら一生貧困者だよ。
辞めてもいい理由を探さないで、腐らずに頑張って
ももはなさん、コメントありがとうございます。「次辞めたら一生貧困」胸に刻んでおきます。
良い文章。いいブロガーですね
きよねこさん、コメントありがとうございます。そう言っていただけると、励みになります。
とりあえず就職が決まってよかったですね。なんだかほっとしました。沖縄は海がきれいそうだし、食べ物もおいしいらしいですし(そーきそばとか足テビチとか)、楽しい生活が遅れるかもしれません。以前のブログ名『遊びまくる!』が実践できるかもです。
イカルガさん、コメントありがとうございます。懐かしいブログ名をよくご存知で!驚きました。客室清掃のアルバイトは辞めましたが、今は動画編集会社にて勤務を開始しています。とりあえずは仕事が決まって、ホッとしているところです。