友人が書いた「包丁を持った男」の話
これは同じようで違う2つの話だ。
どちらが好きか、それともどちらも嫌いか、意見が聞きたい。
まず1つ目の話。
包丁を持った男
包丁を持った男がおっかけて来て私はひっしににげる。
なぜかジャンプ(空をとべたり)ワープ出来たりするんだけど、最後はせまいろじにおいこまれておもいっきり刺されて目が覚める。
注:漢字で書いてないのは、元が平仮名だった為です。
顔
僕の周りをうっとうしいコバエがまとわりついてくる。
嫌な予感は的中して、またあいつが僕を追いかけてくる。
やめてくれあいつの面は見たくない。
いや、あいつの顔を見たことがあるのか、ふと思ったが、あいつの顔は、灰色の靄がかかっているようで思い出せないのだ。
あいつは夏だというのに灰色のトレンチコートを着ていて、中には白いワイシャツに黒いタオル地のスラックスを履いている。
それに灰色のクラッシャーハットを目深に被り、顔は面長で身長は高く、ただその顔が思い出せない。
というか僕は間近で見たことがないはずだ。
やっと思い出した。
やつに追われているとき必ず最後は背中越しにナイフで後ろからわき腹を思いっきり刺されるからだ。
やつは今日も現れるだろう。
やつは僕の夢に現れる殺し屋。
追われる僕は必死に街の中を逃げるが、最後は狭い路地に追い込まれ、左右の壁は日の光が差し込まないほどに高く、寒々とそびえ立っている。
昼間だというのにその路地で袋小路の道は、暗く風もない。雑草さえ生えてない。
砂利ひとつない。
僕はその道を走って、行き止まりまで行って振り向くとやつは、息も切らさずに、にじり寄ってくる。
そして壁に両手をついたまま後ろから刺されるんだ。
そこでいつも目が覚める。
起きるとTシャツは汗で首回りが濡れている。
なぜ僕は路地に入りこんでしまうんだろう。
ただひとつ思うことは、奴から逃げることはできないということだけだ。
以上。
感想
この2つの話は、はっきり言って1つ目がダントツにいい。
2つ目の話しは、1つ目の話しをただ引き延ばしたに過ぎない。
この最初の話しは、とても短いがインパクトがある。
これを書いたのは、私の昔の友人が書いた文章だ。
それにオリジナリティを加えたのが、2つ目の文章だ。
こうやってブログにしてみると、なんとも味気ないが、元ネタを越えられないと改めて実感する。
才能がある人とそうでない人の決定的な差は、なんだろうか。
天才とは継続して一つの物事を続けられる人間というのは、よく言われているけど、本当に才能があるというのは努力などでは到底及びもつかない場所に位置するものではないのだろうか?
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