首里城が燃えた

沖縄県の観光名所、首里城が火災した。

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首里城が燃えた

https://news.yahoo.co.jp/media/jijp

 

私の家からほど近い場所に建つ首里城が燃えた。全焼した。

私は首里城火災の一報を聞いて、三島由紀夫の金閣寺を思い出した。美の象徴に対する屈折した感情を歴史的建造物、金閣寺に火を放つという行為にぶつけた、実際にあった事件を元にした小説だ。いじめや貧しさ、一番は重度の障害により、徐々に孤独になっていく青年が見出した、呪われた人生の答えが金閣寺を燃やすことだった。私がこの金閣寺を読んだ感想を2文字で表せと言われたならば難解という他ない。漢字もさることながら文章も私には難解に感じたように記憶している。

 

放火だ。犯人は誰だ。自然災害だ。私が沖縄県に移住してきて10ヵ月。そして首里城が燃えた。私は首里城を間近で見たことがない。まだ美しい首里城を見たことがない。美しいものが崩落する瞬間ほど諸行無常を感じることはない。最悪のハッピハロウィンとなった。