お金を稼いでいる人は稼がない人よりも偉いんだ!と思い込む

誰のお金でもお金はただのお金でしかない。

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お金を稼いでいる人は稼がない人よりも偉いんだ!と思い込む

表題の思考を持っている人はお金は男が稼ぐものとか、サラリーマンは専業主婦よりも立場が上だと考えている。別に犯罪を犯していないのであれば、他人がどんな生活をしていようと自由だ。「誰のおかげで飯が食えていると思っているんだ」という言葉も根底はそんな考え方から来ている。私もそう考えていた時期もある。私が30代前半までは体も今よりも動けたし稼ぎも良かったからだ。しかし35歳くらいからガクンと体力落ち、坐骨神経痛を患うようになってからはお金を稼ぎたくともうまく立ち回れない自分がいた。今はおかげさまで長らく苦しんだ坐骨神経痛も完治したが、肝心な脳力が20代の頃に比べて明らかに鈍くなった感じがする。よくあった業務上の例では単純な計算ミスをしてしまうようになった。つまり20代30代前半に比べ、お金を稼ぐ能力が極端に落ちたわけだ。そこへ来て求人も35歳以上は雇いたがらない企業が多いことが重なり、更に貧困生活へ真っ逆さまとなっていった。

令和となった今でも昭和的なお金を稼ぐことがすべてと思い込んでいる人は、自分が様々な不幸なきっかけからお金を稼げない人のグループに入ってしまったとき、自分で自分を苦しめることになる。

 

私が稼ぐ人が偉いと考えるようになったきっかけを突き詰めて考えると、両親がそんな考え方だったということに行き着く。私の家庭環境はまさに典型的な昭和そのものだった。親の教育とはその子どもが大人になっても引きずるのだ。

稼ぐ人が偉いわけでも無職がダメなわけでもない。今、稼げている人はたまたま稼げているに過ぎないし、一歩間違えれば無収入になるという危うい存在でしかない。私の父親も過去には稼ぎの良い人だったが、数年前から体調を崩してほとんど働くことができない状態になっている。私の中で父親は稼ぎの良いときも稼げなくなった今でも同じ父親である。父親は稼げなくなっても昔と同じ父親なのだ。