N予備校が無料公開したプログラミング授業を見てみた

コロナウイルスにより全国で休校になったことを受け、3月1日から無料公開しているN予備校のプログラミングコースをひと通り見てみた。

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N予備校が無料公開したプログラミング授業を見てみた

https://www.nnn.ed.nico/pages/introduction/price/index.html

率直な感想は無料で学べる教材としてはレベルが高いと思った。主なコースの内容は、HTML、CSS、JavaScriptから始まって、なぜかNode.jsとExpressの授業になり、Javaで作るAndroidアプリ開発、Swiftで作るiPhoneアプリ開発、 Python機械学習、 Scala(スカラ)言語で作る大規模Webアプリ開発、コンピュータサイエンスなどなど。中でもScalaに一番注力していて最後にニコニコ動画と同じようなものを作ることを目標にしていた。


私が疑問に思ったのはプログラミング入門コースで学ぶNode.jsとExpressについては、なぜその言語なのかという疑問と、Scalaは初心者には難しい言語なので大丈夫なのかということ。そして何より私が一番気になったのは全コースが動画授業ではなかった点だ。入門コース以外は全部テキストを読んで自分でやることが基本となっている。それと不思議なのは途中で終わっている授業動画があることだ。それはScala基礎コースで2018年の動画を最後にそれ以降の動画がピタリとなくなっているのだ。もちろんそれ以降も並列処理編や、応用編、ニコニコ動画再現アプリ編へと続いて行くわけだが、肝心の動画授業の方は今から2年前を最後に更新がないのだ。まったく摩訶不思議である。


私が見た限りでは、現在プログラミングを授業で教えている講師の先生はたったの1名しかいなかった。たぶん授業をできる先生がいないのだろう。無料で習っていて恐縮だが、これからはできれば全コース動画で授業をして欲しいと思った。しかし世間ではどこも人手不足、とくに有能なプログラマーとなると尚のことだ。教師不足では致しかたないが他人に教えるのも上手で、尚且つプログラミングもできる人は日本では貴重な存在なのだ。これはオフレコだが人手不足の本当の原因は給料が安いからなのかもしれない。たぶんそうだと思う。間違いなく。