続々と就職が決まって卒業していく

職業訓練校の訓練期間をあと一か月に残し、初の就職内定者が二人出た。一人は卒業を待たずに来月から出社が決まっている。

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続々と就職が決まって卒業していく

エンジニアに就職が決まった2人とも20代の若者である。一人は派遣で客先常駐、給料は不明。もう一人は給料が破格の23万円~の完全無欠のプログラマだ。23万円の方は女性で前職で保守をしていた実務経験者。保守なのでコードはほとんど書いていなかったらしいが実務経験者に変わりはない。実際、C言語の授業では練習問題などいとも簡単に解いていたので、一見して初学者ではないという貫禄があった。


客先常駐の派遣エンジニアに決まった彼は、完全な未経験者ではあるが、早めに就職活動を開始していた経緯もあり、就職に漕ぎつけた感じだと思う。これで我が職業訓練校のエンジニア科から二人が抜けたことになる。20人いるエンジニア科の中で残りは私を含め18人。他、脱落者1名。授業についていけてない感じのプログラマとして就職することをあきらめている人が数名。今週末から本格的に就職活動を開始している人が10人くらいいる。


このままいけば来月の中旬頃までには、半数以上が就職内定をもらうのではないかと思う。しかし沖縄は未経験可のエンジニア求人は少ないため、彼女のように実務経験者以外は苦戦を強いられるのは必至。プログラマという職業を奪い合うイス取りゲームである。特に年齢的なハンディキャップを背負う私のような人間にとっては、コネで入社する以外の道は果たして存在し得るのであろうかと、就職活動自体に疑念を抱く。私がもしあと10年若ければ、29歳であれば今まで勉強してきた成果から見ても、プログラマになることはそれほど難しくないはず。しかしたった10年違うだけで運命は全然違った方向に舵を切ることになる。結果は岸壁に乗り上げ座礁。何と恐ろしいことか。29歳と39歳ではまるっきり価値が変わってくる。スキルも資格もコネも遺産も財産もない人間は、30代後半になると地獄を見る。私ははっきりとこの目で見た、地獄はこの世にあるのことを。そして天国の椅子(勝ち組)には数に限りがあって、その椅子を醜く奪い合う人間の姿を。資本主義経済の限界を。私は見たんだ。