みんなブログを書かなくなってしまった

私は密かに他人のブログを覗き見ることを日課にしていた。他人の生活を覗き見るように興奮しながら、密かに更新を楽しみにしていたのだ。なのに、みんなどこへ行ってしまったのか。

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みんなブログを書かなくなってしまった

みんなブログを書かなくなってしまった

当たり前といえば当たり前の話。毎日ブログを書いてもアドセンスの収益はガクンと下がって微々たるものになってしまい、毎日ブログを読んでいた人たちも、今はブログよりもYouTubeを見ている時間が多くなった。つわものどもが夢の後。今や毎日ブログを更新している人は完全にマゾヒズムなのでは?と疑いたくなる。そのくらいブログを更新する人が少なくなったのだ。

私の知り合いにもブログを書いている人がいる。日に何記事も多更新している人もいる。彼らも、恐らく広告収乳が0円になったら、途端にブログをやめてしまうのではないかと危惧する。完全に趣味で書くほど暇なホモサピエンスは少ないのだ。作家もお金にならないなら小説は書かない。サラリーマンは仕事をしながら、貴重な空いた時間を使ってブログを書く行為がせめて生活の足しになるのでなければ、他のことにその時間を使った方が有意義なのではと気づいてしまった。

ブログサービスが始まったのが2001年。あれから20年。長いのか短いのか。正直、本もブログも稼げる稼げないではなく、どうしても書きたいことがあるという不屈の力強いモチベーションで書かれた文章の方がおもしろいように感じる。そもそも何かの賞を取るためとか、儲かるからとか、誰かに認められたいからとか、そんな下らない理由で書いた文章を他人が読みたいと思うだろうか。そしてそれが本当に人を感動させるおもしろい物になるだろうか。書きたいことがあるから書く、理由はそれだけでいいのではないか。

私はブログを書く人が少なくなってしまった現状を嘆いている。しかし、嘆いてはいるが同時にブログに執着していること自体は良くないと思っている。ブログでしか表現できないのはもったいない。もっと別のアプローチがあるのかもしれない。そんなことを考える。

「変化できる人間が生き残る」と、私に教えてくれたのは祖父だった。祖父はNHKが好きで毎日NHKを大音量で見ていた。私はそんな祖父が大好きだった。もしも祖父が生前、ブログを書いていたならぜひ読んでみたい、そう思った。