40歳高卒無職無資格無スキル男。専業主夫として生きる

2021年6月9日

専業主夫とは家事掃除洗濯をしたり運転手をしたり話し相手になったりすることを生業とする男。

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40歳高卒無職無資格無スキル男。専業主夫として生きる

略歴。私は40歳、生来の仕事嫌いで若い頃から仕事は長続きせず。学業も同様に、工業高校を半年で中退。20代になり、社会人として、やはり中卒では生活しづらいと感じ、通信高校を卒業。しかし高卒になっても生活は苦しく。職を転々とする毎日。30代中盤から後半にかけて給料のいい仕事はできなくなり(知力体力能力の低下)、東京でバイト生活を送る。家賃5万5千円。月15万円のバイト代で生活するも、赤字続きで生活は苦しくなる一方。当時流行っていた副業のつもりで始めたブログで、複数の人と知り合う。その中の一人に私を気に入ってくれた女性がいた。それが今の妻。今は、その女性の専業主夫を生業としている。

私は仕事が嫌いだ。特に誰かの指図で動くことが嫌いだ。と、ずっと思っていた。しかしこれも最近違うような気がしている。別に上司にアレコレ指示されるのは嫌ではない。指示されるのが嫌なのではなく、嫌な上司に指示されるのが嫌なのだ。仕事だって続いた仕事もある。なので仕事自体が嫌いなのではない。給料に見合わない仕事や長時間労働、職場の人間関係が嫌いなのだ。今やっている専業主夫だって別に楽ではあるけど、楽しいわけではない。とくに炊事洗濯家事の類は、やってもやっても他人に評価されず、世間からはただの無職扱いのため肩身は狭い。

私は運がいい。こうして嫌な仕事をしなくても生活に困らないのだから。世間では鬱になったり自殺したり犯罪を犯してしまう人がいる。彼らのほとんどは仕事がうまくいかなかったり、恋愛がうまくいかなかったり、心身ともに健康でなかったり、精神を病んでいたり、借金、失業、事故など、突然の不幸や災難に見舞われ、人生設計が狂ってしまった。もしも天国と地獄が存在するならば、この世こそ、まさに地獄なのだ。

人間にできることは、その地獄をどうやったら楽に楽しく生きられるか、ではないか。それは他人との比較ではなく、自分自身で感じる知的な幸福感。金がないなら無いなりに、あるなら有るなりに。もうこの歳になったら、若いときみたいにがむしゃらに頑張るよりも、むしろ空を流れる雲のように成り行きに任せた方が楽。生活保護なら生活保護でいいし、パラサイトシングルでいいし、フリーターでいいし、ホームレスでいい。多様性。あなたがいるから私がいる。無職がいるからフリーターが偉そうにできる。派遣がいるから正社員が偉そうにできる。平がいるから社長が偉そうにできる。バカがいるから秀才が偉そうにできる。凡人がいるから天才が偉そうにできる。役割分担。無職とは例えるなら、置かれた場所で咲くこともない、花も咲かない枯れススキ。無価値な存在。役立たず。落伍者。ルンペン。まさに苦役である。