朝の通勤途中で「おはようございます」と挨拶してくる少女

近所の小学生の登校時間と私の通勤時間が重なっている。

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朝の通勤途中で「おはようございます」と挨拶してくる少女

毎朝10人以上の小学生たちとすれ違う、その中に一人だけ私に向かって「おはようございます」と挨拶をしてくる少女がいる。学年は小学2~3年生くらいだと思う。他の小学生たちは挨拶して来ないのだが、その子だけは挨拶をしてくる。たぶん学校の先生に知らない人にあったら挨拶をするようにと、教えられているのだろう。真面目な少女である。

しかしその性格の生真面目さが災いして、将来悪い男に騙される可能性もある。先生の言うことをバカ真面目に守っているだけでは幸せにはなれないのだ。私はその少女に人生の厳しさを説きたい。その場で呼び止めて「見知らぬ人に挨拶などする必要はない」とはっきりと伝えたい。しかしそんなことはできない。

少女はいずれ大人になる。赤の他人の私がとやかく言う問題ではない。少女は少女の人生を歩み、私は私の人生を歩む。今も昔も見知らぬ人に誰かれ構わず挨拶するような、従順な少女が生きやすい世の中ではない。従順さとは何か。私も従順さを忘れなければ、人生がもう少し良い方向に向かっていたのではないかと思う。私は従順さを小学生のときに無くしたのだ。少女が私にそう気づかせてくれたのだ。