人生はどこに生まれるかでほぼ決まる

考えてみれば、ほとんどの人間は決められたレールの上を走るだけの人生に過ぎないのではないか。

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人生はどこに生まれるかでほぼ決まる

どの国に生まれるか。誰の子に生まれるか。生まれ持っての性格はどんな性格か。地頭は賢いかバカか。見た目はどうか。生まれてからどのような教育を受けるか。学校ではどんな担任で、隣の席はどんな奴か。初恋が実るか実らないか。社会に出てどこに就職するか。就職先の先輩後輩、同僚上司はどんな人か。まだまだあるが、これらは自分では選択できない事柄の一例である。例えるなら、政治家の息子は政治家になり、ドキンの息子はドキンになるようなものだ。

昔は関東大震災があったり、戦争があったりして地主や資産家や貴族が没落し、下流から上流へと這い上がれるチャンスも多かった。だが皮肉なことに平和が長く続くと格差は広がる一方になった。貧困の連鎖。格差を止めるには一度すべてをリセットするしかない。リセットする以外にもっと賢いやり方もあると思うが、私利私欲にまみれた政治家や権力者ばかりでは叶わぬ夢。

人間はすべての生物の中で一番愚かな生き物だ。人間こそこの世の害悪そのものなのだ。人間など地球上に存在しない方がいいのだ。

人間よりもセミの方が優れているのではないか。

私はセミになりたい。セミは飛べるからいい。セミはすぐ死ぬからいい。セミは抜け殻を残せるからいい。私は飛べもしない。すぐ死にもしない。何も残す物もない。ただの人間である。私はただの害悪そのものなのだ。