来年こそはいい年にしたい

来年こそはと思い続けて早や40年。一体いつになったら花開くのか。

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来年こそはいい年にしたい

若い時分から金がなく、人望もない。あるのは欲望と性欲と肉欲のみ。いつしか友人たちとも疎遠になり、酒だけが慰めとなった。悲しみは雪のように降り積もり、また寂しい冬が来る。

コートを買うお金がないため実家の母親に連絡し、実家に仕舞ってあったコートを送ってもらった。送料はこっちで払うからと何度も着払いで送るようにと伝えたが、結局は母親が支払ってくれた。たかだか2000円程度の送料だが、40にもなって親孝行の一つもできない貧乏な自分が情けなくなった。

貧乏といえども仕事の方は一応順調である。安月給だが自分の勉強してきたことが活かせているので充実感もある。何より時間が立つのが早い。このままあっという間に歳をとってしまいそうになる。

仕事は順調だが、安月給で貯金もない有様。このままでは母親の葬儀代すら事欠いてしまう。貧乏が憎い。私は人を幸せにすることができない。金さえあれば。金さえあれば。私は人を幸せにすることができるのだ。