釣りをしていてテトラポットから落ちて死にそうになった話

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静岡県は熱海にて親父に連れられて2人で海釣り(堤防のテトラポットで魚釣り)に行きました。これはぼくが小学生だったころの話です。

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侵入禁止の釣り場

熱海の海は砂浜もありますが、釣りをする人たちは侵入禁止の堤防(釣り場)があって、その禁止されている柵を乗り越えて、そこで釣りをするんです。

 

以前は違法な釣り人よろしく、親父とぼくは、その柵を乗り越えて釣りをしていましたが、あえてそんなめんどう(危険)なことをしなくても、他でけっこう釣れることに気づき、侵入禁止区域ではない場所で堂々と釣りを楽しんでいました。

テトラポットから海に落ちる

死んだと思いました。ぼくは

 

今でも思い出すと寒気が。

 

その日はあまりにも魚が釣れず、親父に「餌にするカニを取ってきて」と頼まれてテトラポットをいくつも飛び越えながら、カニが居そうな場所を探していたんです。

 

すると、ちょうど手ごろなカニたちがたくさんいるところをみつけて、そこに降りていこうとしたんですね。

 

ぼくが一つ下のテトラポットに降りようと移動したとき、意外と高さがあって、なかなか足が着かなくて、そのままずるずると下に、、、

 

落ちると思った瞬間、叫び声など出なかった・・・

走馬灯のようによみがえる記憶

よく死ぬ直前に今までの記憶が走馬灯のようにっていいますよね。

 

ぼくが落ちた高さは、マンションの2階ぐらいの高さでした。でもその落ちている数秒がとても長く感じたんです。ゆっくりとスローモーションになって、太ももを打ち、次に肩を打ち、足をぶつけながら、コマ送りのようにゆっくりと落ちていったんです。

 

幸いなことに頭は一度も打ちませんでした。運がよかったんでしょう。

テトラポットで死亡すること

ぼくが落ちた場所も運に助けられたのかわかりませんが、海には落ちず(運よく。海に落ちてたら死んでましたね)、海藻が生い茂るテトラポットに、片足だけ、海に浸かった状態で、ぼくの「痛いよ~」の声に親父が血相を変えて助けに来てくれました。

 

後から聞いた話しによると、磯釣りで死ぬ人はテトラポットから足を滑らせて海に落ち、テトラとテトラの隙間に荒れ狂う波によって吸い込まれて、引っ付いている貝などが身体に引っかかり、海面に上がることができずに溺れてしまうんだとか。

 

聞いただけで恐ろしい

 

ぼくもそうなっていた可能性は充分あるから。

 

もし、みなさんがテトラポットのある堤防に行く機会があったら、テトラから下を覗いて見てください。その恐ろしさが分かると思います。

 

一度その隙間に吸い込まれたら、もう人間の力ではどうすることもできず、助けることもできないんですから。

 

もしぼくがテトラから海に落ちたとき、頭をぶつけて、意識を失って、海藻たちに助けられていなかったら、こうやってブログを書いていることもないだろうし、借金を背負いながら東京で仕事に明け暮れてはいなかっただろうと思います。

 

 

今こうして生きていることに感謝して・・・

 

おしまい