砂の女がいい女すぎる!僕にとっての最高の女は「砂の女」だ!

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砂の女は、1962年(昭和37年)6月8日に刊行された、安部公房の小説である。

アリ地獄のような砂の穴の中で生活する一人の女と、そこに監禁された旅人の男。

すべてを想像で書き上げるその才能に嫉妬してしまう。

ぼくは、この小説に出てくる砂の女に出会いたいと思った。

 

ぼくはこの本のタイトルを見て直感的におもしろいと感じた。

 

手に取って読んでみると、流砂に飲み込まれるように読み進めてしまった。

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この物語のあらすじは単純明快

旅人の男が、ある砂丘を訪れる。

その砂丘に住む、村人たちに砂の穴のなかに監禁されてしまう。

 

砂の中で暮らす女と男が織りなす物語。

 

幾度も脱出を試みる男とその穴の生活に満足している女。

 

以上この本の説明は終わり。

砂の女がいい女すぎる件

終始、男に逆らわず言いなりになるといっては言い過ぎだが、とにかく健気に働く(砂をかく仕事と内職)ことに従事する女。

 

人生をあきらめているようで、あきらめていない。

お金を貯めて、ラジオを買うことを楽しみをする女。

 

やれブランドものの高いバックや、服や海外旅行、グルメに走る現代の女性。

それに引き換え砂のなかの小さな世界だけを見て生きる女。

 

現代社会では考えられない空想の物語だが、その世界観と登場人物が人間らしく生き生きとしているさまは、読む者の心をつかんで離さない。

 

 

 

以下、ぼくが印象に残ったセリフを抜粋します。

 

毎日、毎日砂をスコップでかく女を見て男が思い出した言葉。

「労働を越える道は、労働を通じて以外にはありません。労働自体に価値があるのではなく、労働によって、労働をのりこえる・・・・その自己否定のエネルギーこそ、真の労働の価値なのです。」

 

 孤独地獄から

孤独とは、幻を求めて満たされない、渇きのことなのである。

 

女のことば

ふと女が、咎めるような視線で、さえぎった。

じっと、胸のあたりに目をすえたまま、それまでの受身な態度とは、うって変わったひややかさで、

「かまいやしないじゃないですか、そんな、他人のことなんか、どうだって!」

 

 

最後に男が言ったことば

「罰がなければ、逃げるたのしみもない」

 

 

 

最後に、この本のなかに挟まっていたはがきをご紹介して終わりの言葉といたします。

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ありったけの私、FOR YOU!

 

素晴らしいはがきですね!

こんなはがきに出会えるのもBOOKOFFならではです。

 

当時はインターネットはないので、どのような出会いをしていたでしょうか?

 

出会いは感動!

 

 

もしぼくのブログが途絶えたときは、きっと砂の中に監禁されていることでしょう。

けっして見つかることのない、その閉鎖された空間で、誰にも知られることのない世界で。

 

いつか砂の女に出会うその日まで